東村山市内の保育園、幼稚園へのアンケート結果

   

ガイガー東村山では、お子さんを預けている保育園・幼稚園の放射能対策について、アンケートを実施しました。
以下、アンケート結果の報告です。

【アンケート回収結果】

   現時点の回収数 14園

公立公営認可保育園→7園:園名非公開、 私営認可保育園→2園:園名公開可、
          認証保育所→4園:園名非公開、 不明→1園:属性不明)

 サンプル数が多くないため、数的集計は極力せずに、アンケートにあたって読み取れることを簡単に列記します。

【認可園】

●市による園庭の放射線測定開始にあたり、園から保護者へ何か連絡はしましたか。
認可園9園中6園でお知らせしています。
方法としては「ツイッター」(第八保育園)
「園だより」など。

●市の測定開始後(ホームページ掲載後)、保護者から何か質問や相談を受けましたか。
認可園9園中3園で受けています。
内容としては「測定場所」「数値」「園での対策」などです。
3園とも「園での対策」を相談されています。
これは最初のといの連絡の有無との相関はみられません。

●測定結果を受けて、園ではなにか対策をしていますか。
「放射能についての勉強」(ほんちょう保育園)、
「市への相談」「砂遊びのあとの手洗いの徹底」などがありました

● 市による測定のほかに、園などが独自に園内の放射線を測定したことはありますか。
回答をいただいた園で測定した園はありませんでした。

●震災以降の給食食材の購入について、購入者(業者等)に園から何か指示をしましたか。
「基本、旬のものは全て地元産をこれまでも使用してきた」
「確実に線量検査をしているのか、データを出させた野菜、牛乳」(どちらも第八保育園)のほか、
「もともと産地表示をしていたので肉や魚の産地も表示した」
というものもありましたが、普段の備えができていたことからその延長で対応できたということのようです。

● 放射能を心配する保護者から、お弁当を持参したいと言われたことはありますか。
2園で「はい」との回答。どちらも市へ相談をしているとのこと。
認可園ならではの悩みがうかがえます。牛乳についても「飲ませたくない」ということを言われた園が1園ありましたが、無理強いせずに出している状態だそうです。
また、園で使用している水はほとんどが水道水でした。
水についての飲ませたくないと言う申し出があったのは2園。
「変わらず飲ませている」ところもありましたが、いずれにしても「市へ相談」しています。

● 放射能対策で、プール、泥んこあそび、遠足等、年間行事に変更はありますか。
ほとんどの園では行事の変更はしていないようですが
「プールは水を毎日取り換え消毒(塩素数値)を一定に保てるように多摩小平保健所に相談し、薬品会社に問い合わせ、薬などを選びます。」
「野菜ほりは、雨が降った後収穫前等は流水でよく洗う」(どちらも第八保育園)
という配慮をしている園がありました。

●放射能を心配する保護者から、プール等を不参加にしたいと言われたことはありますか。
この時点ではどの園でもなかったようです。
※全体として質問や申し出が少ないのは園との信頼関係があるからなのか、危機感を持っている方が少ないから、
あるいは言えないのかはこのアンケートではくみとることができませんでした。今後の検討事項としたいと思います。

【認証保育所】

●市による園庭の放射線測定開始にあたり、園から保護者へ何か連絡はしましたか。
対応は「測定開始についておしらせを各家庭に配布」
「保護者に聞かれれば回答」
「測定結果を掲示」
「原発に関する講演会やデモの案内などを掲示して周知」とさまざまです。

●市の測定開始後(ホームページ掲載後)、保護者から何か質問や相談を受けましたか。
「測定の実施について」
「放射能について」
「園での対策について」
「食材の購入先」などをうけています。

●市の測定結果を受けて、園ではなにか対策をしていますか。
「原発事故が起きてから放射線についての勉強」
「週一回放射線量をチェック(市のホ-ムページで)」の一方で、
「市の測定以前から、雨上がりの水たまりや草木には触れないよう職員間で共通理解をしていた」
という園もありました。

●給食や水道について
回答いただいた園では
「特定の地域(県)産のものは購入を控えるよう指示」
「なるべく地元産を購入するよう指示」とできることから取り組んでいるようです。
また保護者からの弁当持参や牛乳をのませたくないなどの要望はなかったようです。
ただ1園だけ「乳児の調乳用の水を家が持参したいと言われたが、
個別に対応はできないし、水道水は一応安全な範囲なので、と話し理解してもらっている」という園がありました。

●放射能対策で、プール、泥んこあそび、遠足等、年間行事に変更はありますか。
「野菜を苗から植えて育てていたが、今年は見送った」というような園もありましたが、
「野菜を作っているが必ず水洗いの後食べるようにしている」
「当園では野山遊びが多く、自園の畑もあり野菜のみなどをとって食べたりしていたが最近では必ず水でよく洗ってから食べるようにしている」など、
内容を工夫しているようです。
いろいろ取り組んできた園であればあるほど、対応に心をくだいている姿がみられます。
こまわりがきき、裁量も大きい一方で市の対応から漏れてしまうという不安も感じられました。

【幼稚園】

残念ながら、多くの子どもが通う幼稚園からの回答は、現時点でいただけておりません。

【所感】

市にも、認可保育園・幼稚園に関しましては園長会もしくは電話でお話しいただくなど、協力していただいたアンケートですが、現時点で回収数が14に留まっているのは、それぞれのご事情?アンケートの情報が一人歩きすることへの懸念や対処法についてのよりどころのなさ?からではというのが、集計させていただいた側の感想です。実際の目安や対処などに、具体的で確かな方法が公から示されないまま、目の前の子どもを守るために戸惑いながら学習やご努力をされている状態は、まさしく保護者と共通です。
 保護者と園、そしてそれを取り巻く地域は対立するのではなく、子どもを守りたいという同じ立場で、情報を共有し、お互い責めるのではなく手を取り合ってよりよい道を探っていきたいと願っております。

 
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